「あぁッ!」 ふわりと被さるように触れただけで、敏感になった神経を刺激する。 自分のものだと信じられないような声にかごめは思わず口を塞ぎかけて、ゆっくりと犬夜叉の手によって阻止された。 「抑えるな」 生理的にぼろぼろと零す涙を拭ってやったあとで、理性を手放した自分の声がどうしても聞きがたくて、羞恥と言い知れない感覚にかごめがいやいやと首を横に振るのも構わず、少年は自分の人差し指の腹を小さく戦慄く歯に食ませた。 「・・・・・・・・・・ッんぅ・・・・・ッ」 抑えるものもなく、半開きにさせられた口唇から毀れる嬌声。 いつも与えられていた優しいぬくもりは何処へ行ったのだろう。この目の前の少年は誰なのだろう。自分の知っている少年とは全く別人のようにも、また何も変わらないようにも感じた。 「悪戯、なんだろ?」 低く耳元で囁くように言われてかごめはひくりと喉を引き攣らせ、肩を震わせた。服など、当にその機能を果たしていない。ひやりと冷たい夜気に晒された肌は、そうだというのに熱く内側から火照った躯のせいで肌寒いと感じることも出来ない。―――そんな余裕、どこにもない。 「ひぁ・・・・!」 ナカを愛撫する手の刺激に合わせて、どうすればいいか分からない躯が本能的に逃げようとするけれど、その度に腰を引き戻されて逃げられない。 怖い。 怖い こわい こわい。 これは、本当に自分の知っている犬夜叉? そう思うのと同時に、自分がどれだけ普段、大切に扱われていたのか、思い知る。 こんなことで思い知りたくはなかったけれど、認めずにはいられない。 僅かに残る思考能力で必死に、どうすればいいか考える。 それでも、圧倒的に知識も経験もない自分がどうすればいいというのだろう。 そんな少女の困惑を悟ったかのように、犬夜叉も唇を開く。 「最後までは、しねぇから」 「ッ・・・・・・ぇ・・・・」 洩れそうになる声を必死に抑えて、どういう意味かと問いかけようとしても、ふと肩口に当てられた唇の感触に一層高い悲鳴をあげる。 指先に翻弄されて、彼という存在にすら翻弄されて。 でも、逆らえないのは何故だろう。何故、彼は自分で仕掛けたことなのに、こんなにも辛そうな顔をしているのだろう。 もう、喘ぐことしか出来ない唇も、自分の力ではどうにも出来なくなった四肢もどうでもよくなるくらいに、彼の表情の意味が気になった。 どうして、そんな顔するの、と問い掛けたかったけれど、それでも何一つ云うことを利かない躯では、言葉を口にすることも億劫で、力を抜いて、少年に体を預ける。 すると、途端にびくりと震える少年の体にふとかごめは気付いた。 (もしかして、私に拒まれるの怖がってる?) 少し考えれば、少年が何に一番怯えているか。 自分はよく知っているではないか。 傷付けたくない、と思ってくれているから、今まで自分は護られていた。 それでも触れたいと、思ってくれていたなら? (一概に、犬夜叉だけが悪いなんて言えないのかも) かなり強引に進められたことだけれど、いい加減な気持ちで彼が自分に手を出すとは思えないから。 本当は、何かを考えることすら不可能に近い、浮ついた頭でそれだけを考えると、食んでいた指を戻させて、僅かに歯型のついた指先に口付けて。 困惑して、思わず手を止めた犬夜叉に、態度だけで、「大丈夫だから」と言うと、動きが再開して、また、今度は無理にではなく――出る声に羞恥を感じない訳ではないけれど。 (犬夜叉になら、何されてもいい、くらいには・・・・・・・・・) すきなんだろうなと、思うと同時に、初めて感じる“達した”感じに意識を暗転させた。 |
要らない感想(要反転) 犬の偽善者ー! どうせ最後まで行かないと一番辛いのあんたのくせにー!!!(叫) ・・・・・ごめ、初めてエロ書いた(微エロだけど)すっご恥ずかしい。 どうしようってくらい恥ずかしい。書いたあと何だけど今すぐ消したい(恥) とりあえず決闘なんで逃げる訳にもいかねーやこんちくしょう!ってことでエロで対抗してみました。知識はあるけど情報量が足りないので(あと羞恥心を捨てる勇気も)半端です。 お姫が気絶しちゃったんでしたくても最後までなんて出来ません(爆) 見直ししてない(したくない)んで誤字とかおかしいとこあってもスルーしてあげてください。 多分ちゃんと言って始めたらお姫は受け入れてくれると思いますよ犬夜叉サン? |