オマケ話。
拒絶の意味〜追う者と追われる者〜
すっかり仲直りした犬夜叉とかごめ。
でも、犬夜叉にはまだ、本当は納得いかない事がありました。
「なぁ、お前結局、誰にされたんだ?『それ』・・・・」
・・・と。
いくら彼女を許したとはいえ、そちらの方はまだ訊いていない為、ご立腹中のご様子・・・。
「・・・あの・・・楓お婆ちゃんのトコの与作さん―――――って、そんなこと訊いてどうするの?」
「ちょっといっぺん殺りに・・・・」
「駄目っ!一回も何も死ぬのは一回きりじゃないのっ!」
「何、庇ってやがんだ!そいつに何か云われたのかよっ!!」
「う゛・・・・・そ・・・そりゃ、プロポ・・・・求婚はされたけどぉ・・・」
「な゛っ・・・求婚っ?!」
「あ゛・・・・・・」
云って、墓穴を掘った事に気付くかごめ。
そんな事を好きな娘にした男が居ると知ったら大抵は彼のような反応だろうが。
勿論の事、そんな事云われて犬夜叉が余計、引く訳がない。
「えと・・そりゃぁ、勿論断ったわよ?!でも何て云うか・・油断してたらって云うか・・・・
厭だったのに・・・敵わなくて・・・」
その時の事でも思い出したか、顔を赤くして、俯き加減でかごめは申し訳なさそうに犬夜叉に謝る・・・が。
「〜っやっぱ前言撤回!それについてはまだ許さねえっ!!!」
「えぇ――?!何よそれぇっ!ゴメンってばぁっ犬夜叉ぁっ!!」
無言のまま、繋いだかごめの手を引いているだけの犬夜叉。
どうやら本気で怒ってしまったらしい。
かごめは、何か云わなくては、と焦っていた、が。
「・・・・・・・・・かごめ」
「はいっ?」
突然、無言を決め込んでいた彼の方から声を掛けられ、かごめは変な声で答えた。
犬夜叉は暫く間を置き――――本気で『悪魔のような』という形容が相応しいような笑みを口の端に湛えて・・・
「今夜・・・覚悟しとけよ」
そう、やはり悪魔のような笑みのまま、云った。
勿論、かごめが直後、苦笑しつつも再び逃げの体勢に入りたがっていたのは云うまでもない。
・・・そう。
更に云うならば、夕方近くになって本気で逃げて、あえなく言霊の念珠を使う間もなく捕まったのも―――
恐らく云わずと知れた事なのだろう・・・。
今度こそ【終】
何されたんでしょーね、かごめちゃん・・・とりあえず口塞ぐ為にキスされたのは確実ですが(核爆)。
私的にはくすぐりの刑。・・・・五分くらい・・(死ぬて。)
見てる方は面白いだけだけどやられてる方は息出来なくて苦しいから実は結構酷いのです。
(H15.1.7)
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